診療部の医師募集にあたって
超急性期・急性期への対応

超高齢化社会の到来によって、生活習慣病等に起因した心血管疾患は顕著に増加しています。当院は開院時から、一日も早く社会復帰できるよう、PCI等の低侵襲治療に積極的に取り組んできましたが、当院が最も大切にしてきたことは、患者さんの病態を客観的に評価し、すべての治療の選択肢の中から、最善の治療を提供することです。

虚血性心疾患を例にすれば、冠動脈の閉塞を解除するという目的においては、短期的な視点からのQOLではなく、長期的視点に立って、PCIやOPCABを選択できるよう、当院ではPCI、OPCAB等の開心術のいづれにおいても、多数の症例を経験し、技術力の高い指導医の資格を持った医師を配置し対応にあたっています。

急性期から回復期への対応

虚血性心疾患等は、高血圧や糖尿病等の生活習慣病が起因し発症することから、PCIやOPCABを施行し冠動脈の血流を再還流できたたとしても、食生活や運動等の生活習慣を改善しなければ再発することは言うまでもありません。

当院は再発予防という目的において、道内でいち早く心臓リハビリテーションを導入し、患者さんが自らが学び、楽しむことのできるリハビリテーションプログラムとして、北海道という自然豊かな特性を生かしたプログラムを独自に考え実施しています。

慢性期への対応

昨今の超高齢化社会においては、心不全が増加し、循環器専門病院としては、急性期や回復期の医療だけではなく、慢性期(終末期も含む)を担う必要があることから、当院では、外来、入院による診療だけでなく、外来受診が困難な患者さんに対して、訪問診療やICT(情報通信技術)を用いたオンライン診療等で、総合診療科の医師が、慢性期(終末期を含む)の患者さんの診療にあたり、住み慣れた地域で自分らしい生き方を支える医療の提供をめざします。