心臓リハビリセンター
心臓リハビリテーション
心臓リハビリテーションとは
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心筋梗塞後や心不全の患者さんは、心臓の働きが低下していますが、症状が出現しないように安静な生活だけを続けると、かえって運動能力や身体の調節機能が低下してしまいます。退院してすぐには強い活動は出来ませんが、どの程度動いても大丈夫なのか知ることが大切ですし、家庭や職場復帰の前に、体力を回復させ、精神面でも自信をつける必要があります。

当院は、循環器専門病院として、身体機能や生活習慣の改善のために、そして生活の質を向上させるために運動療法を含めた心臓リハビリテーションを重点的に実施しています。

北海道循環器病院における心臓リハビリテーションの取り組みについて当院Youtubeチャンネルより、ご覧になれます!

心臓リハビリテーションの対象疾患
  • 急性心筋梗塞
  • 狭心症
  • 開心術後(弁膜症や冠動脈の手術後)
  • 慢性心不全
  • 大血管疾患(大動脈解離、解離性大動脈瘤、大血管術後)
  • 末梢動脈閉塞性疾患
  • 経カテーテル大動脈置換術後
心臓リハビリテーションの効果

心臓リハビリテーションによる運動能力の効果については下の図のように心臓が弱くて運動能力が低い人であっても、心臓リハビリテーションによって運動能力の大きな向上が期待できることが明らかとなっています。

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具体的には以下のような効果が期待できます!
  • 運動能力が増加し、楽に動けるようになる。
  • 狭心症や心不全の症状が軽くなる。
  • 不安やうつ状態が改善し、快適な社会生活を送ることができる。
  • 動脈硬化のもとになる危険因子(高脂血症、高血圧、糖尿病、肥満)が軽くなる。
  • 血管が自分で広がる能力(血管内皮機能)や自律神経の働きがよくなるとともに、血栓ができにくくなる。
  • 心筋梗塞の再発や突然死が減り、死亡率が減少する。(3年間で約25%の死亡率低下)

※後藤 葉一氏『心臓リハビリテーション入門』より引用

当院での心臓リハビリは心機能や体力がつくだけではなく、生活の質(QOL)も向上することが明らかになっています。

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急性期

従来は心臓病というと合併症を起こさないようにできるだけ安静に過ごして回復を待つことが一般的でした。しかし、長期の臥床によって心臓の機能低下、筋力低下、肺炎などがおこりやすくなり、その回復に多くの時間が必要となってしまう現状がありました。現在ではその予防として早期の離床が有効であることが明らかになってきました。

近年では従来と比べて治療方法、手術方法の進捗によって心臓が受けるダメージも格段に少なくなってきました。検査方法の進捗もあり、より詳細に心臓のダメージや、病態把握が可能となり、患者様の状態に合わせてより安全により早期からリハビリを行うことが可能となりました。

早期の日常生活動作の自立や社会復帰を目標に、治療直後は臥床によって起こる筋力低下など「廃用症候群」を予防するため、CCU在室中からリハビリテーションを開始します。目的は主に早期離床、日常生活動作の自立、呼吸器合併症の予防、骨格筋機能の維持・改善です。臥位や端座位での下肢運動を行い動作でのバイタル変化や自覚症状を確認しながら実施していきます。状態を確認しながら歩行訓練も実施してまいります。

虚血性心疾患や心臓弁膜症等に対するバイパス術や弁置換の手術前には、術前訪問を行い、術後の合併症の予防や症状が軽減できるように指導を行なっています。

目的
  • 早期の離床~日常生活動作の自立
開始時期
  • 心筋梗塞等の血管内治療等においては翌日から
  • バイパス術・弁膜症手術等においてはCCU(集中治療室)入室時から
  • 心不全においては治療開始後から
必要な検査
  • 運動負荷試験
プログラム
  • 呼吸訓練
  • 上下肢ストレッチ、筋力訓練
  • 起き上がり、端座位
  • 立位~廊下歩行
  • 階段昇降

回復期

病棟での運動が無理なく行うことが出来るようになると、退院に向け家庭や職場へ復帰できる体力をつける事を目的に有酸素運動を中心としたリハビリテーションを行います。主に心臓リハビリ室内でエルゴメータやトレッドミルを使用して負荷量を調節し、モニターで心電図や血圧を監視しながら安全に行なっています。

また、運動負荷試験を行うことで適切な運動処方を行うことができ、退院後の仕事量・運動量の目安にすることができるようになります。

当院の回復期心臓リハビリテーションでは、上記しましたエルゴメータやトレッドミルでの運動のみでなく、スポーツの要素を加えた積極的な運動療法を主軸としたプログラムも実施しています。ストレッチング、ロコモティブシンドロームを予防するための筋力トレーニング、自転車エルゴメータ、ミニソフトテニス、卓球などのメニューをいくつか組み合わせて行います。

また、集団で同じ種目の運動を行いますので、参加者同士のコミュニケーションが盛んになり、闘病の体験や日常生活上の工夫、運動を生活の中に定着させるための工夫など、情報交換の場としても大変大きな意義があります。一人で病気と向き合うのではなく、同じ病気をもった仲間と一緒に健康を取り戻していく、このことは運動を継続的に行っていくための大きな糧になります。

回復期の心臓リハビリテーションは、一度は心臓病を患った方々が、これからの生き方をより前向きにとらえ、積極的に実践していく過程であるといえます。

目的
  • 運動習慣の確立、社会への復帰
開始時期
  • 基本動作、日常生活動作自立後
必要な検査
  • 運動負荷試験
プログラム
  • ストレッチ
  • 自転車エルゴメーター
  • トレッドミル
  • 筋力トレーニング
  • 卓球、室内テニス

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維持期

心臓リハビリテーションは退院して終了するわけではありません。運動療法を継続することで心肺機能や下肢筋力を向上したり、収縮期血圧を低下させたり、中性脂肪が減少するといった身体効果が認められています。また再入院の減少や生活の質が向上することも認められています。再発予防のために、禁煙や食事療法を継続すると共に、外来でのリハビリテーションや地域の運動施設などで運動療法を継続する必要があります。

当院では、外来心臓リハビリテーションはもちろん、食事の知識を学ぶための健康料理教室やバイキング、病気の理解を深めるための心臓いきいき教室など、包括的なプログラムを行っております。

外来リハビリテーション(運動療法)では、楽しみながら運動を行うことや患者さん同士でのコミュニケーションを広げていくことなどを目的とした、集団リハビリテーションに取り組んでおります。トレッドミルや自転車エルゴメータなどの有酸素運動、筋力増強訓練、卓球や室内テニスといった室内でのプログラムの他にも、札幌の豊かな環境を生かしたノルディックウォーキングや軽登山、スキーなど自然を楽しむ様々な野外プログラムを行っております。

また、定期的に運動負荷試験も行ない、現状ではどのくらいまでの活動が安全であるのか、運動療法を安全かつ効果的に行うにはどの程度の運動が適切なのかの評価も行っています。

目的
  • 運動耐容能の維持・向上
  • 日常生活や身体活動における症状の緩和
  • 再発や突然死のリスクの減少
  • 生活習慣病の是正による動脈硬化の進展抑制
  • 不安やストレスの解消
必要な検査
  • 運動負荷試験
プログラム
  • ストレッチ
  • 筋力増強訓練
  • 有酸素運動(トレッドミル・自転車エルゴメータ)
  • 集団スポーツ療法(卓球・室内テニス)
  • 野外プログラム(ノルディックウォーキング・軽登山・スキー)

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外来でのリハビリテーション

当院での外来リハビリは集団での運動療法を取り入れており、より楽しめ、より心身に効果の高いプログラムを提供しています。

心電図モニターで心拍数や不整脈出現の有無を確認しながら患者個々の病状や体力に合わせて運動療法を行い、必要に応じて個別でのプログラムにも対応しています。

定期的に心肺運動負荷試験(体力測定)も行い、適切な運動内容・強さ・時間などを調整します。

週間予定
10:00~11:00
11:30~12:30
13:30~14:30 -
15:00~16:00 -
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※日曜、祝日、病院指定の休日(お盆・年末年始)は休みとなります。

リハビリ内容

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自転車運動

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ストレッチ

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筋力運動

H29年より、当院の心臓リハビリテーションでは「高強度インターバルトレーニング(HIIT)」を運動プログラムの一部に取り入れています。

従来の心臓リハビリテーションでは自転車エルゴメータやトレッドミルは有酸素運動の範囲内(例:楽~ややきつい程度、限界の40~60%程)で行なうことが推奨されてきましたが、最近の研究からは、短時間の高強度の運動を繰り返し行うことで、より心機能や体力が改善することがわかってきました。

野外プログラム(札幌モデル)

当院の維持期心臓リハビリでは、自然豊かな北海道の特性を活かし、野外での運動療法に力を入れています。野外での運動療法は、体力づくりだけではなく、治療後の自信回復、気分のリフレッシュに繋がります。

春~秋
ノルディックウォーキング(円山公園、真駒内公園など)
桜並木や新緑の公園で両手に専用のストックを持って歩きます。何も持たない普通のウォーキングに比べて、手や腕の運動も加わるため消費するカロリーも多くなります。 reha_img10.jpg

砂浜ウォーキング(あそびーち石狩など)

潮風を感じながら、砂浜を歩きます。

「何十年ぶりに海に来れて嬉しい」と患者さんからも好評です。

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パークゴルフ(エルクの森パークゴルフ場、パークヒル真駒内など)
北海道発祥のスポーツで患者さんにも馴染みのある種目です。レベル別でプレイをし、初心者には技術指導も行います。楽しみながら運動することができることが特長です。 reha_img12.jpg

登山(藻岩山、円山など)

円山・藻岩山など近所の山での軽登山も行っています。

標準の登山時間と比べ、登りは2倍、下りは1.5倍程度の時間をかけてゆっくりと行います。

休憩も十分に取りながら登り、途中で血圧や脈拍を確認していくことで安全に登山に挑戦することができます。

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歩くスキー(滝野すずらん公園、真駒内公園など)
北欧で盛んなノルディックスキーです。当院では、北海道の積雪を活かしながら冬季でも野外プログラムに取り組んでいます。自然豊かな3~5km程度のコースを2時間程度かけて歩いたり滑走したりします。 reha_img15.jpg

かんじきウォーキング(滝のすずらん公園、西岡公園など)
西洋かんじきといわれるスノーシューを装着し、約2~3kmのウォーキングを行います。冬の木々の様子や動物の足跡を観察しながら新雪の上を歩く気持ち良さを感じることができます。 reha_img16.jpg
通年
プールエクササイズ(北海道青少年会館Compass)

浮力や水の抵抗を活用した運動を取り入れることで膝や腰に痛みのある方におすすめのプログラム。温水プールでアクアビクスやウォーキングを行います。

「水中では自分の身体じゃないみたいに身体が軽く感じた」「楽しかった!またプールで運動したい!」といった感想を頂いています。

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エアロビックダンス/ヨガ(各地域の公民館、体育館など)

馴染みのある音楽に合わせ、健康運動指導士が考えたエアロビックダンスやストレッチ、ヨガなどを1時間ほど行います。

「楽しく汗をかけた」、「音楽に合わせて身体を動かしたら気分も良くなった」、「普段しない動きで運動になったし面白かった!」と、人気のプログラムです。

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心臓リハビリセンターは心臓病の再発予防と健康づくりに取り組んでいます

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当院での外来リハビリテーションをご検討の方へ

当院での外来リハビリに興味のある方は主治医または職員までお気軽にご相談下さい。リハビリテーションスタッフから説明をさせていただきます。

※当院の外来リハビリテーションは予約制となっています。ご希望される日時が決まりましたら、前日までにご連絡下さい。

学ぼう!心臓いきいき教室

心臓病の予防や再発予防のためには、病気や薬について学び、生活習慣や食生活の見直しが必要です。

当院では患者さんや家族の方に病気の理解を深め、正しい知識を身につけて頂くことを目的として各専門職種が定期的に講義を行う『学ぼう!心臓いきいき教室』を2009年度より1回約50~60分で開催しています。

2012年度より毎月2回開催し、延べ参加者は3000名を超えています。

講義は医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、社会福祉士がそれぞれのテーマについて交代で行い(図3)、参加して頂いた方からは「勉強になった。」「また参加したい。」「次も聞いてみたい。」など沢山の感想を頂いています。

どなた様でも参加できる教室ですのでご興味のある方は是非ご参加下さい。

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『学ぼう!心臓いきいき教室』は二週間に一度(第2・第4火曜日)、14:00から15:00まで、当院にて開催しています。

必要な持ち物は特別ありません。眼鏡や補聴器等が必要な方はご持参下さい。

最新の開催予定や開催内容はスケジュール表をご参照ください。

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心臓いきいき教室の様子

呼吸・脳血管・運動器・静脈疾患リハビリテーション
呼吸リハビリテーション

呼吸機能が低下する慢性閉塞性肺疾患や肺炎、心臓外科手術を受けられる方を中心に実施しています。効果としては、・呼吸困難感の改善・生活能力・体力の回復・不安や抑うつの軽減・入院期間の短縮などが挙げられます。実施内容は病態や症状の程度により異なってきますが、「呼吸困難感の軽減」「体力の回復」を目的に①呼吸筋リラクセーション、②呼吸法(腹式呼吸・口すぼめ呼吸)、③呼吸筋トレーニング、④排痰法、⑤胸郭可動域訓練、⑥運動療法(下肢筋力トレーニング・有酸素運動)を組み合わせて実施していきます。

脳血管リハビリテーション

脳血管障害で麻痺を呈し、身体の一部が動かしにくくなり今まで行っていた日常生活動作が難しくなることがあります。

脳血管障害で失われた機能を回復させ、障害が残っていても自立した生活が送れるように、①運動機能の回復 ②基本的動作能力・応用歩行能力の回復 ③生活動作指導等を目的とする理学療法を中心に行っています。

脳梗塞の原因の3割は心原性血栓によるとされており、当院でも不可欠なリハビリテーションの分野です。

運動器リハビリテーション

運動器とは、骨・関節・筋肉・神経などの身体を支えたり動かしたりする組織・器官の総称のことです。高齢の患者さんが多くなり、腰・股・膝関節などに障害を抱えた方が増加しています。

慢性的に続く運動器障害によって低下した四肢筋力や運動機能の回復・向上を目的に徒手療法や運動療法、生活指導や自主トレーニング指導を実施し、日常生活の質が保たれるように関わっていきます。

静脈疾患リハビリテーション

静脈の弁機能障害により、静脈瘤や深部静脈血栓(エコノミークラス症候群)が起こりやすくなります。出来てしまった血栓が血管内を移動すると肺梗塞まで発症することがあります。

これらは第二の心臓と呼ばれる下肢筋力のトレーニングにより血栓の予防が可能となりますので、当院ではレーザーによる血栓溶解療法も行っており、並行してリハビリも実施しています。

リンパドレナージュ

むくみを主訴に、当院を受診される方の中にはリンパの灌流障害が原因の場合があります。リンパ浮腫と呼ばれ、リンパの流れが悪くなると、リンパ管の圧力が高くなるため水分が組織に漏れ出し、手足にむくみの症状がでることがあります。身体がむくむと服を着にくくなるばかりではなく、関節を動かしにくくなるなどの弊害も生じます。

このような症状が出現したら、リンパドレナージュ(リンパマッサージ)や圧迫療法などでリンパの流れを良くして、むくみの改善を図っていきます。

検査紹介
心肺運動負荷試験

個人の体力(運動耐容能)を正確に測定できる試験です。

自転車エルゴメータを最大負荷までこぎ、血圧や心拍数の変化、不整脈の有無を確認します。

さらに呼気ガスマスクを装着して最高酸素摂取量を求め、運動が安全にまた効果的に実施できる範囲を測定します。

結果を元に、運動の量や強度を設定したり、運動の効果判定にも用いられます。

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6分間歩行試験

6分間でできるだけ長い距離を歩き、その距離を測定する試験です。

日常生活活動の重症度や心不全患者における心機能を評価します。

また、試験結果は運動療法の効果判定や運動処方に用いることもできます。

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実績

循環器疾患の急性期治療や心臓手術は著しく進歩し、早期離床・早期退院が可能となり、心臓リハビリテーション(心リハ)の目的は、退院・社会復帰にいたるまでの体力向上のみではなく、今日では動脈硬化の危険因子である糖尿病、高血圧、脂質異常症等を是正することにより、再発予防や予後を改善することへと大きく変化してきた。

当院では、1989年に理学療法科が開設されて以来、急性期から維持期まで一貫した心リハに取り組んできた。心リハは、患者の生涯を通し関わるべきものであるが、心疾患患者は鬱症状を併発することが多く、自転車エルゴメーターやトレッドミルといった単調な運動療法のみでは欝症状や生活の質まで改善することは困難である。

当院の屋内プログラムでは、自転車エルゴメーターやトレッドミルによるトレーニングの他に、卓球、ミニテニスなどのスポーツを取り入れて、楽しみながら行うことにより継続率の向上に務め、さらには、関心を屋外に向け、生き甲斐を感じてもらうために、野外プログラムを展開している。雪のない時期は登山、ノルディックウォーキング、北海道で広く普及し人気のある種目となっているパークゴルフ、積雪期には歩くスキー、かんじきハイキングなど、山や海が近い地の利を生かして、自然環境を利用した心リハ「札幌モデル」を実施している。野外プログラムは雨天で中止となることもあったが、今年度は20回、延べ209名の参加を得た。

入院患者の疾病は循環器疾患が主ではあるが、慢性心不全患者や整形外科的疾患や脳血管疾患を合併した患者、廃用症候群の患者が増加し、本来の心リハの実施が困難な症例も増加している。従って今後のリハビリテーションには柔軟な対応が求められる。慢性心不全患者は急性増悪を繰り返すたびに重症化し、心機能の低下をきたすため生涯にわたる疾病管理が必要である。疾病についての理解を深め,内服管理,塩分摂取方法,血圧や体重のセルフモニタリングなどを患者自らが管理する能力を高めることが課題となる。

心リハでは、運動指導のみではなく、患者教育にも力を入れており、「学ぼう!心臓いきいき教室」と題して、多職種との協働で様々なテーマで月に2回の勉強会を開催している。疾病について理解し在宅で自己管理を行って頂くことで再発、再入院の予防につなげたい。

また、在宅での自己管理が困難な患者には社会福祉士と共同し介護保険サービスの利用や地域連携など、再発予防と合わせた在宅の生活の支援を行い、住み慣れた場所で生活の質をできるだけ保ち,その人らしく生活するお手伝いをしていきたいと考える。

リハビリテーション科科長 阿部 史

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心臓リハビリテーション 野外プログラム 年間実績(2020年)

2020年はコロナウイルスの影響を受け、外来リハビリの閉鎖が余儀なくされました。

屋外での活動は屋内に比べると密にもならず、感染リスクは低いと考えられますが、現地までのバス移動など、注意すべき事も多くあります。

今後も感染対策を徹底し、実施します。

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心臓リハビリテーション 野外プログラム 年間実績(2019年)

野外リハビリは年間計画を立てて実施しています。

天候不良で例年1~2回(10%程度)中止となる事があります。

2019年は平均で12.7名の患者さんに野外プログラムに参加してもらうことが出来ました。

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