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  • 診療放射線技師・斉藤利典技師、循環器内科・表医師、順天堂大学医学部附属順天堂医院 循環器内科・相川忠夫医師の論文が日本心臓核医学会のAnnals of Nuclear Cardiologyに掲載されました。
診療放射線技師・斉藤利典技師、循環器内科・表医師、順天堂大学医学部附属順天堂医院 循環器内科・相川忠夫医師の論文が日本心臓核医学会のAnnals of Nuclear Cardiologyに掲載されました。
2026.03.23

論文名:Mid-term Follow-up of Patients with Negative Myocardial 99mTc-pyrophosphate Uptake but Suspected Transthyretin Cardiac Amyloidosis

著者名:Toshinori Saitou, Osamu Manabe, Kazunori Omote, Noriko Oyama-Manabe, Tadao Aikawa

  • 内容は以下の通り

心アミロイドーシスの診断では、核医学検査の一つであるピロリン酸シンチグラフィが近年広く用いられています。特に、トランスサイレチン型心アミロイドーシス(ATTR-CA)を非侵襲的に検出できる検査として注目されています。一般的に、ピロリン酸の心筋への集積が認められない場合は、ATTR-CAの可能性は低いと考えられています。しかし、発症早期の段階では心筋集積が明確に認められない可能性もあり、フォローアップとして再度ピロリン酸シンチグラフィを行うことの意義については十分に検証されていませんでした。そこで本研究では、心アミロイドーシスが疑われてピロリン酸シンチグラフィを施行した患者のうち、初回検査で心筋集積が認められなかった症例に対して、一定期間後の再検査時に心筋集積が出現するかを過去の検査データをもとに解析しました。結果、臨床的に心アミロイドーシスの可能性が低いと評価された症例では、約12年の経過観察期間において再検査を行っても新たな心筋集積は認められず、定量的な評価指標である心臓対側肺野比(H/CL)についても有意な変化は認められませんでした。このことから、このような症例においては、症状や臨床所見に新たな変化がない限り、 定期的な再検査は必ずしも必要ではない可能性が示唆されました。

本研究の結果は、心アミロイドーシス診断におけるピロリン酸シンチグラフィの適切なフォローアップ戦略を検討するうえで有用な知見になると考えられます。当院では今後も、ピロリン酸シンチグラフィを含めた心アミロイドーシスの画像診断について、さらなる検証を進めていく予定です。

この論文は2026216日に英文雑誌Annals of Nuclear Cardiologyに掲載されました。

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(原著論文:https://doi.org/10.17996/anc.25-00012)