臨床病理検討会(CPC)を開催しました。

2021/3/25(木)に札幌医科大学病理学第一講座・久保 輝文先生と同病理学第二講座・真柄 和史先生を当院へお招きして、臨床病理検討会(Clinico-pathological conference: CPC)を開催しました。

当院ではお亡くなりになられた患者さまについて、ご遺族の承諾をいただいた場合には札幌医科大学附属病院病理診断科のご協力のもとに病理解剖を行い、死因や病気の経過などを検討して今後の医療の発展のために役立てています。CPCでは病理解剖を行った症例について、ご生前の診断がはたして正しかったのか、隠れていた合併症はなかったのか、あるいは診断が正しくてもどうして治療がうまくいかなかったのかなどを、カルテや検査データ、そして病理解剖によって得られた病理所見をもとに、臨床医、病理医、コメディカルが合同でそれぞれの視点から討論を行います。

当日は堀田院長の司会で、循環器内科・相川 忠夫医師が症例提示を行い、その次に札幌医科大学病理学第二講座・真柄 和史先生に病理所見や病理像から考えられる病態について大変分かり易く解説していただきました。発表後にも活発なディスカッションが行われ、大変有意義な会になりました。

当院では不幸にもお亡くなりになられた患者さま全例について、毎月医師全員が参加して死亡症例検討会を行っています。このような検討の積み重ねが、これからの患者さんの診療のため、そして我々が成長していくためには必要です。

北海道循環器病院では、今後も各科の医師や職員、院外の先生方にもご協力いただきながらCPCを継続し、「医療を通して、同じ時代に生きる人々のお役に立つ」よう取り組んでいきます。

社会医療法人 北海道循環器病院