新型コロナウイルス心臓後遺症専門外来について
新型コロナウイルス心臓後遺症専門外来は2024年7月末にて終了することになりました。
2019年末から世界中に拡大した新型コロナウイルス感染症に関して、感染が軽快した後の後遺症(いわゆる Long COVID )に悩む方々が増加しています。その中には、ウイルス感染による心筋障害や心膜炎などの心臓後遺症を起こしていたり、また感染する前には無症状であった狭心症や弁膜症が自覚症状の原因になることもあります。
新型コロナウイルス感染後に心臓後遺症が生じると、将来的に心不全(心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気のこと)を起こす可能性が通常より高まると考えられるために、注意が必要です。
当院では新たに新型コロナウイルス心臓後遺症外来(コロナ心臓後遺症外来)を開設しました。新型コロナウイルス感染が軽快した後も動悸や息切れ、胸痛(胸が重苦しい、痛い、圧迫感がある)などの症状が続いている方を対象に、心エコー検査や造影 CT 検査などを活用して、ウイルス感染後の心臓後遺症や狭心症・弁膜症などの有無について積極的にスクリーニングを行い、症状の原因を詳しく調べます。
治療可能な病気に関しては外来・入院で治療を行います。ウイルス感染による心筋障害(心臓後遺症)に関しては、将来的に心不全を起こす前に早期発見できるよう、病状に応じた経過観察を行います。
対象患者
- 新型コロナウイルス陽性判定後の治療・療養期間を終了している方
- 感染が軽快した後も、動悸や息切れ、胸痛(胸が重苦しい、痛い、圧迫感がある)などの胸部症状が続いている方
- 過去 10 日以内に 37.5 度以上の発熱や風邪症状(せき、たん、鼻水、のどの痛み、頭痛、寒気など)がない方
- 新型コロナウイルス感染症の診断を目的としたPCR検査は行っておりません
- ワクチン接種後の副反応による症状は当専門外来の対象とはしておりません
受診を希望される場合はこちらをご確認ください
- 当専門外来に寄せられる質問をまとめました。お問い合せ前に下記の「よくあるお問い合せ」をクリックしてご参照下さい。 よくあるお問い合わせクリックすると「よくあるお問い合わせ」のページへ移動します
診察までの流れ
- 予約
医療相談室にて、専門外来の予約を受け付けております。
→予約受付は終了しました。
- 検査・診察
予約日時に来院頂き検査、診察を受けます。 - 必要に応じて追加検査があると専門医が判断した場合には、別日に再来して頂き追加検査・診察をする場合があります。
各種検査費用について(概算)
当専門外来において多く実施された検査項目と費用の一覧です。
実際の検査は医師の判断で項目と実施日(初診時または再診時など)が決定します。ご自身の自己負担割合を元に参考にしてください。
負担割合別検査概算費用一覧
検査名 | 1割負担(円) | 2割負担(円) | 3割負担(円) | 実施時期(目安) |
---|---|---|---|---|
血液検査(専門外来) | 490円 | 980円 | 1,460円 | 初診時 |
安静心電図検査 | 130円 | 260円 | 390円 | 初診時 |
胸部レントゲン検査 | 290円 | 570円 | 860円 | 初診時 |
心臓超音波(エコー)検査 | 880円 | 1,760円 | 2,640円 | 初診時 |
冠動脈CT検査 | 3,000円 | 6,000円 | 9,000円 | 再診時 |
ホルター心電図検査 ※1 | 1,750円 | 3,500円 | 5,250円 | 再診時 |
※ 上記、検査料金のほかに初再診料(900円/3割負担)、処方箋料(210円~500円/3割負担)、その他暖房費(20円/3割負担)・管理料(500円/3割負担)などの料金がかかる場合があります。また、連携先の医療機関で心臓MRI検査を行う場合は1万円程度(3割負担)の料金がかかります。
※ ご提示した料金はあくまでも一部であり、当日の医師の指示により検査が追加になった場合には別途費用が発生する場合がございます。
※ 検査の実施可否や時期は医師の判断により決定します。
※1 ホルター心電図とは24時間継続して心電図を記録する検査です。そのため病院で機器を貼り付けし、ご帰宅いただきます。