循環器内科・相川 忠夫 医師の症例報告が米国心臓核医学会誌(Journal of Nuclear Cardiology)に掲載されました。

論文名:Reverse redistribution-like change on dipyridamole-stress 99mTc-tetrofosmin imaging in a patient with angiographically mild coronary artery stenosis
著者:Tadao Aikawa, Naohiro Funayama, Daisuke Sunaga, Keigo Kayanuma, Noriko Oyama-Manabe, Daisuke Hotta
内容:虚血性心疾患の診断のために血管拡張薬を用いた薬剤負荷心筋血流シンチグラフィ検査(アイソトープを用いた核医学検査の一種)が広く行われています。当院で血管拡張薬の一つであるジピリダモールを使用した薬剤負荷を行った際に、不安定プラーク(心筋梗塞に発展するリスクのある動脈硬化病変のこと)による虚血発作が遷延した症例を経験し、詳細な血管内イメージングによる検討を行って米国心臓核医学会誌(Journal of Nuclear Cardiology)に論文報告しました。この論文の内容は同学会誌で高く評価され、症例報告では異例のことですが、雑誌編集長から本症例報告に対するコメント論文も掲載されております。当院では、アイソトープを用いた核医学検査を年間800件以上行っていますが、この検査は造影剤を用いずに心臓など様々な臓器の血流や機能を検査することができるので、特に腎臓の機能が低下した患者さまに適した検査です。当院では患者さまの体にやさしい検査・治療を行うことで、「医療を通して、同じ時代に生きる人々のお役に立つ」よう取り組んでいます。


この論文は2021年3月9日に海外の英文雑誌Journal of Nuclear Cardiologyに掲載されました。詳細はこちらをご覧ください。
(症例報告論文:https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs12350-021-02553-6
(雑誌編集長からのコメント論文:https://link.springer.com/article/10.1007/s12350-020-02490-w

社会医療法人 北海道循環器病院