循環器内科・相川 忠夫 医師の症例報告が日本内科学会英文誌(Internal Medicine)に掲載されました。

論文名:Vasospastic Angina: A Cause of Post-acute COVID-19 Syndrome.
著者:Tadao Aikawa, Jiro Ogino, Noriko Oyama-Manabe, Naohiro Funayama


新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による心臓後遺症の発症メカニズムはいまだよく分かっていません。今回、コロナ感染後の後遺症として胸痛が続いていた患者さんについて、当院で心臓MRIやカテーテル検査を行ったところ、心膜炎と冠攣縮性狭心症を合併していたことが分かりました。

コロナ感染により全身の微小血管障害を生じることが分かっていますが、冠攣縮性狭心症が心臓後遺症の原因であったとする報告はこれまでありませんでした。

当院では新型コロナウイルス心臓後遺症専門外来を開設しており、コロナ感染後の胸痛の原因について専門医がさまざまな観点から診察し、早期発見・治療に努めるとともに、得られた知見に関しては積極的に学会発表や論文報告を行うことで、「医療を通して、同じ時代に生きる人々のお役に立つ」よう取り組んでいます。


この論文は2022年6月28日に英文雑誌Internal Medicineに掲載されました。

<論文の詳細はこちらをご覧ください>

https://www.jstage.jst.go.jp/article/internalmedicine/advpub/0/advpub_0137-22/_article

 

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