循環器内科・相川 忠夫 医師の発表が第54回日本心血管インターベンション治療学会北海道地方会でYIA賞を受賞しました。

論文名:大動脈弁狭窄症におけるアミロイドーシス合併の有無と TAVI 後の短期予後比較
著者:Tadao Aikawa MD, PhD, Toshiki Kuno MD, PhD, Aaqib H. Malik MD, MPH, Alexandros Briasoulis MD, PhD and Azeem Latib MD


当院循環器内科 相川忠夫医師が第54回日本心血管インターベンション治療学会北海道地方会にてYIA(若手研究奨励賞)を受賞しました。

人口の高齢化に伴い、大動脈弁狭窄症が原因の心不全で開心術やカテーテル治療を受ける方が増加していますが、その中に難病として知られているアミロイドーシスを合併する方が少なくないことも最近分かってきました。しかし、両者を合併した場合の予後に与える影響についてはよく分かっていません。

そこで今回、大動脈弁狭窄症とアミロイドーシスの合併の有無と経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI)後の短期予後について、米国の公的利用可能な大規模データベースであるNationwide Readmissions Database(NRD)を使用して後ろ向き調査を行いました。その結果、アミロイドーシスが合併した例では、非合併例と比べて高血圧症、糖尿病、心筋梗塞の既往を有する割合が少なく、慢性腎臓病を有する割合が多いものの、アミロイドーシス合併の有無で院内死亡率や30日以内の再入院率、その他の合併症の発生率に関しては同等であることが明らかになりました。

当院では最新の知見を基にして低侵襲な心血管病のカテーテル治療に取り組んでいますので、心臓に関して気になる症状がありましたら、是非一度当院へご相談ください。

 


本研究に関する論文は2022年2月19日に海外の英文雑誌American Journal of Cardiologyに掲載されました。

詳細はこちらをご覧ください。

https://www.ajconline.org/article/S0002-9149(22)00025-X/fulltext


 

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社会医療法人 北海道循環器病院