循環器内科・佐藤 友哉 医師、相川 忠夫 医師のInvited Editorial論文がJournal of Nuclear Cardiologyに掲載されました。

この度、オランダの研究チームから発表された論文について、当該学術雑誌の編集部より循環器分野の専門家として当院循環器内科 相川 忠夫 医師に批評の依頼があり、佐藤 友哉 医師と共にこの論文に対して行った批評が国際雑誌「Journal of Nuclear Cardiology」に掲載されました。

今回オランダの研究チームから発表された論文はこれまで心臓サルコイドーシスに対しては副腎皮質ステロイドが経験的に使用されていたものの、高用量の副腎皮質ステロイドは長期的な内服により体重増加や糖尿病、骨粗鬆症といった副作用も懸念されることから他の免疫抑制薬(メトトレキサート)での治療成績を報告するものでした。
結果は24カ月の追跡の中で副腎皮質ステロイドとメトトレキサートとの治療成績に有意な差は見られませんでした。
データベースを用いて後から振り返り検討する後ろ向き研究であり、症例数も限られていることから、解釈には注意すべき点も多くありますが、心臓サルコイドーシスに対する治療の選択肢が増えることで患者さんにとって有益になることを期待しております。

世界中で実施される医学研究に対して、研究と直接関係のない第三者がその内容を客観的に評価、検討することは非常に重要であり、当院では医学の発展を通じ皆さまにより良い医療を提供できるよう、今後も臨床、研究ともに積極的な発信を行ってまいります。

※Invited Editorial とは
学術雑誌の編集部が当該分野に詳しい専門家に依頼する論文で、その雑誌に掲載された論文の独自性や結果の解釈、問題点などについて専門家が著者とは異なる立場からコメントします。国際的な学術雑誌に掲載される論文は、専門家による査読(雑誌から依頼された研究者が、その雑誌に投稿された論文の科学的妥当性や独自性、問題点などについてチェックし、論文投稿者や雑誌編集者に対してその論文を雑誌に掲載した方がよいかどうかを含めてコメントすること)というプロセスを経た後も、他の論文に引用されたり批評されたりすることで、学問や技術が進歩していきます。

この論文は2023年1月7日に英文雑誌Journal of Nuclear Cardiologyに掲載されました。
<論文の詳細はこちらをご覧ください>
https://link.springer.com/article/10.1007/s12350-022-03190-3
 
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