当院臨床検査科 小林美穂検査技師の論文が『月刊心臓』5月号に紹介されました。

当院臨床検査科 小林美穂検査技師の論文『ATTR野生型心アミロイドーシスの心電図長期変化と心エコー図所見との関連』が『月刊心臓』5月号に紹介されました。

『月刊心臓』とは日本心臓財団と日本循環器学会の共同発行による、日本循環器学会の準公式和文雑誌です。
以下、小林検査技師のコメントです。
「ATTR野生型心アミロイドーシスとはアミロイド蛋白という物質が心臓に蓄積する病気で、進行すると心不全を引き起こす原因となる疾患であり、近年検査の普及や治療薬が保険適用となったことで早期診断・治療への関心が高まっています。ATTR野生型心アミロイドーシス患者さんの心電図低電位という所見は数多く報告されていますが、実際に長期的に変化を検討した研究は少ないため今回検討しました。心電図を定期的に検査することで波形の変化からATTR野生型心アミロイドーシスの早期発見に繋がる可能性があり、また治療後も心電図の経過を追うことで心不全治療における薬の治療効果を確認できる可能性があります。」

社会医療法人 北海道循環器病院