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当院臨床検査科 小林美穂検査技師の論文が第13回「心臓」賞 研究部門 最優秀賞を受賞し表彰されました。
2025.04.10

2024年発行の心臓Vol56No5に掲載された当院臨床検査科 小林美穂検査技師の論文『ATTR野生型心アミロイドーシスの心電図長期変化と心エコー図所見との関連』が、

13回「心臓」賞 研究部門 最優秀賞を受賞したため、2025328日~30日に神奈川県横浜市で開催された第89回日本循環器学会学術集会にて表彰されました。

『月刊心臓』とは日本心臓財団と日本循環器学会の共同発行による、日本循環器学会の準公式和文雑誌です。

13回「心臓」賞は2024年の1年間に『月刊心臓』に掲載された論文の中から、編集委員、Advisory Boardの先生方による推薦、選考のもとに、編集委員会にて症例部門、研究部門でそれぞれ最優秀賞と優秀賞を選考しています。

以下、受賞のコメントです。

ATTR野生型心アミロイドーシスとはアミロイド蛋白という物質が心臓に蓄積する病気で、進行すると心不全を引き起こす原因となる疾患であり、近年検査の普及や治療薬が保険適用となったことで早期診断・治療への関心が高まっています。ATTR野生型心アミロイドーシス患者さんの心電図低電位という所見は数多く報告されていますが、実際に長期的に変化を検討した研究は少ないため今回検討しました。心電図を定期的に検査することで波形の変化からATTR野生型心アミロイドーシスの早期発見に繋がる可能性があり、また治療後も心電図の経過を追うことで心不全治療における薬の治療効果を確認できる可能性があります。

この度は栄誉ある賞をいただきまして、誠にありがとうございます。この場をお借りして、このような機会を与えていただきました大堀理事長、山崎院長をはじめ、長きにわたりご指導くださいました村上弘則先生、支えてくださった臨床検査科のスタッフ、研究にご協力いただきました診療放射線科・リハビリテーション科のスタッフの皆様に厚く御礼申し上げます。心臓エコー検査やRI検査等が検査の主流である本疾患において、より早期に簡便に行うことができる12誘導心電図検査もまた、疾患の早期発見や薬剤の治療効果判定などの分野でお役に立てることを祈っております。」

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