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臨床工学科 中村 透 技師が第57回ペーシング治療研究会にて「最優秀演題賞」を受賞致しました。
2024.09.18

受賞演題名は『MicraAV留置位置とA4閾値、心房メカニカル同期率の関連性の検討』です。

Micra AVは本体とリードが一体化されたカプセル型のペースメーカーで、直接右心室内に植え込み、先端の電極より電気刺激を送るシステムにより生理的ペーシング療法を可能としているデバイスとなります。右心房の収縮の動きと血流による揺れを、Micra AVに内蔵されている加速度センサで検知し、波形取得します。取得した波形が数値化できるように処理され、メカニカル信号として感知しています。このメカニカル信号をより大きく認識することで、加速度センサでの血流検知、より正確な波形取得処理によるノイズ等の波形の誤認を防ぐことができる可能性があり、生理的ぺーシングシステムを向上させることが予想されます。
今回MicraAVの留置位置で加速度センサから得られる波形大きさに違いがあるか、また、生理的ペーシングの指標である、心房メカニカル同期率と留置位置に関連性があるか検討し、報告させて頂きました。

中村技師の受賞後のコメントは以下の通りです。

「当院で実施している臨床研究に対して、高く評価して頂き非常に嬉しく感じています。MicraAVはリード付きのペースメーカーに比べ、機能の面では劣る部分もありますが、傷が小さいことや、血管に与える影響も少ないペースメーカーとなります。今回の研究により、今後ペースメーカーを植込む方や植込みを検討している方に対して選択肢の幅が広がることに繋がればと思っております。
日頃よりご指導頂いております、大堀理事長、山崎院長、舟山副院長、大堀俊介診療技術部長、古堅不整脈部門部長、臨床工学科猪俣技士長、研究に協力してい頂いている臨床工学科スタッフ、検査科スタッフ、診療放射線科スタッフの皆様、患者さんの情報提供をしていただいています病棟看護師の皆様にいっそう感謝申し上げます。
引き続き、院内で取り組んでいきたいと考えていますので、宜しくお願い申し上げます。」

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