消化器内科実績

1.上部消化管疾患

 平成28年(1月~10月迄)の外来・入院・ドックで行われた上部消化管の総検査・治療件数は2506例となり、内訳は胃バリウム造影(Ma-Ba)は1040例、 上部内視鏡(GS)は1466例に
施行した。
 外来・入院・ドックの比率をみると、Ma-Baの約99.6%はドックであった。 GSは外来568例、入院43例、ドック845例であった。
 内視鏡検査は、希望により経鼻内視鏡を施行している。外来で86例(外来GSの15.1%)、ドックで588例(ドックGSの52.7%)であった。経鼻内視鏡は、検査としては適するものの止血や粘膜切除術などの治療には適さないため、外来・入院での利用率は低いが、ドックでの利用率は高い。また、ドックでは、経鼻内視鏡の普及やMa-Ba後に再検査が必要となる方もいることから、Ma-Baから内視鏡へ移行した方が増えたと考えられる。現在 ドック部門では、内視鏡の含まれるメニューが人気があるようである。
 胃・十二指腸疾患の大きな要因として注目を浴びているヘリコバクター・ピロリ菌に関しては、診断(組織鏡検法・組織培養・尿素呼気試験・便中ピロリ抗源・血清ピロリ抗体等)と除菌療法を積極的に行っており、かなりの確率で除菌に成功している。
 悪性疾患は胃癌6例で、食道癌は早期も含め4例で、専門施設で治療されている。
 内視鏡的治療としては、内視鏡的止血術は10例に施行し、すべて成功している。内視鏡的異物除去は1例施行した。

2.下部消化管疾患

 下部消化管疾患は注腸バリウム造影(以下Da-Ba)・大腸内視鏡(CS)・大腸CT(CTC)・により、検査および治療を行っている。総検査・治療件数は341例、Da-Baは3例、CSは320例に施行した。CSは外来200例、入院37例、ドックは83例であったが、ドックでは2017年からはまず便潜血検査を施行し、二次検査として下部内視鏡を施行することになった。
 大腸CTは、13例に施行され、その100%は外来で施行された。
10月迄に下部消化管精査で大腸癌12例が診断され、外科的治療、化学療法など施行されている。12例の潰瘍性大腸炎が外来通院中である。

 内視鏡的治療としては、内視鏡的大腸粘膜切除術は年間9例に施行した。いずれも穿孔を含め重篤な合併症はなく終了している。下部消化管出血に対する内視鏡的止血術は5例に行われた。

3.肝・胆道系、膵疾患

 肝・胆道系・膵疾患は腹部超音波、腹部X線断層撮影(CT)等を用いてスクリーニング検査を実施している。また、原因不明の肝機能障害の精査目的や、慢性ウィルス性肝炎の経過観察目的に短期入院で肝生検を行っている。その他、悪性疾患は胆管癌1例、膵癌4例を診断している。                                

 

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